100人それぞれの「答え」

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会社員

Tさん(20代 男性)

「経済成長」と「持続可能で幸せな社会」に依存関係はないと考えます

Q. 経済成長とはどういうことですか? 何が成長することでしょうか?

お金の周りを良くするために、モノ(サービス)に対してイノベーションを起こすことです。但し、イノベーションを起こす対象は何でも良いわけではなく、需要があるものとします。

Q. それは望ましいものですか、それはなぜですか

望ましい。需要があるものは、世の中に必要なものであるためです。

Q. それは必要なものですか、それはなぜですか。必要な場合、いつまで、どこまで、必要でしょうか

必要です。理由は先ほど述べたとおりです。「いつまで、どこまで」については、お金という概念がなくなる又は需要(人の欲求)がなくなるまで。

Q. 経済成長を続けることは可能ですか、それはなぜですか

可能です。需要は常に存在し続ける又は作り上げることができるため。

Q. 経済成長を続けることに伴う犠牲はありますか、それは何ですか、なぜ生じるのですか

犠牲はある。大きな需要にこたえるためには、規模が非常に大きくなります。そのためには、それなりの能力が伴われる必要があり、需要に対して、自分の能力を生かせずにいる人は需要に応えられないと見られ、切り捨てられます。

Q. 日本がこれまで経済成長を続ける中で失ったものがあるとしたら何でしょうか

人情。

Q. 「経済成長」と「持続可能で幸せな社会」の関係はどうなっていると考えますか

依存関係はないと考えます。「幸せな社会」という言葉の意味が不定なので、定義させていただきますね。  幸せな社会の定義=「すべての人々が幸せになっている社会」とします。

経済成長をしたからと言って、その犠牲者となったリストラした人には不幸だと思うだろうし、経済成長をしなかったからと言って、自分の好きなことを仕事としている人は幸せだと感じるでしょう。そのため、この2つに依存関係を作ることは不可能だと考えます。


インタビューを終えて

理系出身で企業にお勤めのTさん、主に「仕事をする立場」から答えて下さったのかなと思います。「需要があるものは世の中に必要なもの」という大前提は、これまでの経済学の前提でもあったと思うのですが、宣伝広告などで需要を創出するようになったとも言われる時代、「世の中に必要」という定義もしっかり考えてみる必要があるのだろうなあと思いました。また、「経済成長と持続可能で幸せな社会の間に依存関係はない」という考え方は、これまでのインタビューでは出てこなかった新しい見方でした!

取材日:2015年1月29日


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