ダウンシフターズ
「ダウンシフト」(downshift)とは、生活のペースを下げて、ゆとりある生活に切り換えていくことを指します。
元々は「車のギアを1段下げる」という意味のダウンシフトが転じて、「生活のギアを切り替えること」、つまり「少ない消費と少ない収入で充足感を得る暮らし方を自発的に取り入れること」、「収入が減っても、ストレスの多い仕事を辞めて、よりシンプルで幸福が感じられる生活に切り替えること」や「出世競争、競争社会(rat race)からの離脱」といった社会的行動の意味で使われ始めました。
具体的な行動としては、「労働時間を減らす」「家族と過ごす時間の割合を増やす」「ボランティア活動や地域のコミュニティ活動に参加する」「小さい家や田舎に引っ越す」「消費を少なくし、より環境にやさしい暮らし方を実践する」などがあります。こうした生活を実践している人々は「ダウンシフター」(downshifter)と呼ばれ、米国、英国、オーストラリアなどを中心に世界各地に広がっています。日本でも映画「降りてゆく生き方」の登場などにより近年ダウンシフトの考え方が広まりつつあります。