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コミュニティ・ランド・トラスト

「コミュニティ・ランド・トラスト(Community Land Trusts:CLT)」とは、コミュニティのために土地を所有・管理する市民主導の団体の総称です。米国で生まれ、世界の多くの国に広がっています。

コミュニティ・ランド・トラストの「ランド」は土地、「トラスト」は信託(信頼できる人に対して、お金や土地、建物などの財産を移転すること)を意味する言葉です。つまり、コミュニティ・ランド・トラストとは、人びとの信頼を基盤として、コミュニティのために土地を管理する取り組みです。

コミュニティ・ランド・トラストが管理する土地を得る方法は様々です。あまりコストがかからない公共の土地を取得するケースや、助成金や市民への投資の呼びかけにより資金を得て、土地を得ることもあります。

管理する土地の活用については、住民のために手頃な価格の住宅を提供する事例が多いですが、コミュニティガーデンやお店、共有のワークスペースを提供することもあります。住宅についても、災害に強い住宅の供給を目指すものや、空き家対策として行われるものなど、地域が抱えている問題によりさまざまな特徴があります。

(新津 尚子)

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