国民総幸福量(GNH)
国民総幸福量(GNH)とは、1972年に第4代ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが、「国民総幸福量(GNH)は国民総生産(GNP)よりも重要である」として提唱した概念です。持続可能な発展において、進歩について考慮する際は、全体的なアプローチを取り、幸福の非経済的な側面も重視するべきだという考え方です。
「持続可能な社会経済開発」「環境保護」「伝統文化の復興」「優れた統治力」という四つの柱を基に、「心理的幸福」「時間の使い方とバランス」「文化の多様性」「地域の活力」「環境の多様性」「良い統治」「健康」「教育」「生活水準」の九つの指標が設定されています。
世界のあちこちで、GNHにならった幸福度指標をつくる動きが進められています。日本でも、東京都荒川区(GAH: Gross Arakawa Happiness)、浜松市(GHH:Gross Hamamatsu Happiness)などが取り組んでいます。