スマート・ディクライン(Smart Decline)
世界中の多くの都市で人口が減少しています。スマート・ディクラインとは、この状況を受けて都市を「賢く衰退する(smart decline)」ための都市政策のことです。
これまで多くの都市計画は「大きいことはよいことだ」という発想で行われてきました。しかしスマート・ディクラインでは、都市の縮小を否定的に捉えず、これまでの無駄遣い体質を改め、環境を重視しながら、豊かさを追求する機会と捉えます。
例えば、1950年代から人口が半減している米国ミシガン州デトロイトでは、市域の3分の1の土地が無価値になっているそうです。デトロイトではそうした土地を農業に用いる都市型農業運動が行われています。
また米国ではデトロイトの他、ヤングスタウン(オハイオ州)やクリーヴランド(オハイオ州)などでもこの考え方が実践されています。