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Case.13

スペインのモンドラゴン協同組合企業

最近、新しい働き方として労働者協同組合が紹介されることが増えています。労働者協同組合が、一般の企業と異なるのは、働き手は誰かに雇われているのではなく、自分たち自身で組合に出資し、労働や経営を行っているところです。モンドラゴン協同組合企業は、スペインのバスク地方の都市モンドラゴンに基盤をおく労働者協同組合の集まりで、モンドラゴンは60年以上をかけて、疲弊した金属加工労働者の町から、最大の労働者協同組合グループの拠点へと発展してきました。

モンドラゴン協同組合企業の始まりは、1950年代に聖職者のホセ・マリア・アリスメンディアリエタが、自分の教区の若者たちの雇用のため、協同所有による一連の事業開発への思いを持ったことでした。労働者が事業を所有することにより、産み出された富は、労働者と労働者を養いサポートするコミュニティに分配されるだろうと思い描いたのです。

現在では、モンドラゴンから育った約102の協同組合によって10万人以上が雇用されています。年間の収益を合わせるとスペインで7番目に大きなビジネスです。金融機関や社会福祉事業、生活協同組合のような、メンバーや組合事業にサービスを提供する組織もあります。

それぞれの協同組合は収益の10%を教育と社会貢献活動プロジェクトに寄付するように要求されています。ここからの支援によって、バスク語とバスク地方の文化は再び花開いています。また最高賃金は、最低賃金の8倍以上にならないことが申し合わされています。また収益の10%を新事業の研究・開発などに資金を供給するためのプールに入れることも要求されています。

スペインが25%の失業率に苦しんでいるときも、モンドラゴン協同組合企業には失業者はいませんでした。その理由は、働き手を再教育して、勢いがなくなっている部門から勢いのある部門へと移動させたことにあります。

モンドラゴン協同組合企業は、ただ「協同所有」に成功しただけではないのです。ホセ・マリア・アリスメンディアリエタが気にかけたのは、村の生活全体でした。利益は学校を支援し、文化プログラムは自信を築き、また社会福祉サービスへの投資は働き手とその家族の生活を見守っています。しかし、さらに特筆すべき点は、地域に適した新たな事業や技術を研究し、発展させ、資金を提供していることです。

 

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