イーズについてのご案内です。
有限会社イーズについて
企業・組織の方へ

注目の取り組み事例

ホーム > 注目の取り組み事例 > 恩送りのレストラン、「カルマキッチン」

Case.39

恩送りのレストラン、「カルマキッチン」

(カルマキッチンより)

「カルマキッチン」では、メニューに値段がありません。請求書に表示されるのは0円の文字。ただ、「あなたの食事は、前のお客様からの贈り物です。このギフトを次につなげるために、あなたの後で食事をされるお客様のために恩送り(Pay it forward)することもできます」との説明が補足されているだけです。

「カルマキッチン」が世界で初めてオープンしたのは、2007年3月31日。ギフトエコノミーの種をまきたいとの思いから数人のボランティアの人たちが米国のバークレーで始めたのが最初です。以来、多くの共感を呼び、現在は世界中の多くの都市に広がっています。

ギフトエコノミーとは、モノやサービスが無条件に与えられるしくみのことです。つまり、コミュニティの中でギフト(贈り物)が人から人へと循環する経済システムのことで、そこではつながりや結びつきが強まります。その根幹にあるのは、「消費」から「貢献」へ、「取引」から「信頼」へ、「不足」から「充足」へ、そして「孤立」から「コミュニティ」へのシフトという考え方です。

カルマキッチンは、ボランティアの人たちで運営されています。彼らはみな、報酬を受けずに自分の時間を費やして他の人々のために働き、その過程で「無私無欲」「寛大さ」「優しさ」といったそれぞれの理想を追求しています。この意味では、カルマキッチンはゲストを幸せに、お腹一杯にするためにそこで働いている全員にとって「サービスのための学校」であると言えます。実際に働いているボランティアの中には教師や芸術家、医者や学生、おばあちゃん、エンジニア、活動家などさまざまな人がいます。

カルマキッチンで提供される料理はすべて、ゲストへの純粋な贈り物です。ゲストは2通りの方法でこの贈り物を循環させることができます。一つは、カルマキッチンで食事をすることで、そこで働く人たちにサービスする機会を提供すること。もう一つは、贈り物の連鎖を続けるために、次に来るゲストのために寄付をすることです。ただそれは、決して無理強いではなく、あくまでも「お誘い」という形なので、いくら払ってくださいと金額のプレッシャーをかけられることもありません。また、ゲストとして食事をするだけでなく、ボランティアの1人として働きコミュニティへの関わりを深めることや、友人にカルマキッチンのことを伝えてギフトエコノミーの考え方を広める手助けをすることも歓迎されています。

日本では2012年に東京で初めて開催されて以降回を重ね、2017年からは神戸など関西でも開催されています。

 

Page Top