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世界
2014.07.09

世界銀行、『リトル・グリーン・データブック』の最新版で新指標「1人当たりの豊かさの変化」を導入

世界銀行、『リトル・グリーン・データブック』の最新版で新指標「1人当たりの豊かさの変化」を導入

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(世界銀行より)

世界銀行は6月5日付けのリリースで、2014年の「世界環境デー」に年刊『リトル・グリーン・データブック』の最新版を発行したと述べました。これには200カ国以上の「1人当たりの豊かさの変化(change in wealth per capita)」という新しい指標が含まれています。この新しい指標は、今年、世界銀行グループの結果測定システム、コーポレート・スコアカード、体系的国別診断で導入されました。国が、増加する人口のための将来的な経済成長を維持しながら、製造資本と自然資本の減価や減耗を埋め合わせできるだけの貯蓄をしているかどうかを測ります。

注目すべきことに、大半の国は持続可能な道を歩んでいますが、世界銀行グループが『リトル・グリーン・データブック』で分析した136カ国の45%近くは、歳入が増加しても「豊かさ」を失っていました。これらの国々は成長する一方で自然資源の消耗の埋め合わせをしていません。長期的には成長の基盤である豊かさが蝕まれるにつれて、成長が停滞する恐れがあります。

特に数年間で、1人当たりの豊かさがマイナスに変化すると、未来の世代に残す資源が減りその国は貧しくなっているということになります。

世界銀行の農業環境部門のヨーガン・ヴォーグル(Juergen Voegele)部長は、「こうして測ることで、世界銀行も私たちの被援助国の政策立案者たちも、傾向を逆転させることが手遅れになる前に、経済成長の持続可能性の脅威と貧困を識別できるでしょう」と述べました。

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