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2021.11.15

新たなハッピー・プラネット・インデックス発表される 1位はコスタリカ:日本の結果についてエダヒロが解説

新たなハッピー・プラネット・インデックス発表される 1位はコスタリカ:日本の結果についてエダヒロが解説

Photo by Samuel Charron on Unsplash.
https://unsplash.com/photos/7C7jwyZnVlg

新たなハッピー・プラネット・インデックス(HPI)のランキングが、社会正義を実現する経済システムを目指す世界的なネットワークであるWEALLにより、2021年10月25日に発表されました。HPIは、限られた環境資源を使って、各国がいかにうまく人々の幸福を作り出しているかを明らかにするための指標で、幸福(人生満足度)と寿命(健康)をエコロジカル・フットプリント(環境)で割ることで測定されています

※ハッピー・プラネット・インデックスについて詳しくはこちら
https://www.ishes.org/keywords/2013/kwd_id000761.html

HPIは、豊かな西洋諸国が、人々の幸福を作り出すために、いかに非効率であるかを浮き彫りにすることで、古い世界の秩序を覆します。今回のランキングでは、コスタリカが4回目となる1位を獲得しました。2位はバヌアツ、3位はコロンビアでした。対照的に米国は、幸福とエコロジカル・フットプリントの順位が低く、152カ国中122位とG7加盟国で最下位でした。そして日本は57位という結果でした。

日本のHPIの特徴はどこにあるのでしょうか? 幸せ経済社会研究所所長の枝廣淳子が、WEALLからの依頼を受け、HPIのウェブサイトに日本の結果についての解説を寄稿しましたので、その内容を日本語で紹介します。


(HPIへのウェブサイトへの寄稿原稿より)


日本のHPI
HPIのスコアは50.3でした。初の50点台、うれしく思います。

平均寿命(84.9歳):日本は長寿国として知られています。国連開発計画の人間開発報告書(2020)によると、日本の平均寿命は香港に次いで2位という結果です。

人生の満足度(6.12):人生満足度は日本としてはここ数年で一番高い数値でした。なお、幸せ経済社会研究所が2020年5月に行った研究では、一般を対象にした調査ではコロナ禍で「幸福度が下がった」との回答が「上がった」を上回りました。ただし、私のメールニュースの読者(環境問題などへの関心が高い層)を対象にした調査では「幸福度が上がった」と回答した人の方が多いという興味深い結果が得られています。

国際的にはどうでしょうか? 国連の『世界幸福度報告』では、日本の人生満足度はG7加盟国の中で一番低い結果でしたが、日本のHPIは、G7の中では下から3番めでした。これは日本の平均寿命が高く、カナダと米国に比べて相対的にエコロジカル・フットプリントが小さいことが要因です。この2国に比べると、日本は効率よく、環境資源を利用しながら長く幸せな暮らしを送っていることを示しています。

エコロジカル・フットプリント:2020年版のエコロジカル・フットプリントは4.30、この数字は2006年の4.99、2019年の4.71からも下がっています。コロナによる経済活動の低下の影響を差し引く必要がありますが。今後に向けて期待の持てる動きとしては、2020年に日本政府もようやく「2050年カーボンニュートラル」を発表し、企業の取り組みが加速しています。2050年までに二酸化炭素排出を実質ゼロにすることを表明している自治体は2021年8月31日現在、444自治体で、日本の総人口の9割弱をカバーしています。こうした宣言や表明が実質的な削減につなげることで、EFを削減していくことが肝要です。

HPIスコアを向上させるために
地球の持続可能性という観点から、日本はさらにエコロジカル・フットプリントを減らす必要があります。その鍵は「エネルギーの地産地消」であり、人生満足度にもつながります。北海道下川町の森林バイオマスや神奈川県の湘南電力など、いくつもの地域で先進的な取り組みが進められています。

人生の満足度については、特に弱者への配慮が必要です。例えば、日本では働いているひとり親の可処分所得が、働いていないひとり親よりも低い状況にあります。これは女性が非正規の仕事に就く女性が多く、ひとり親の多くを占めるシングルマザーが正規の職につきにくいというジェンダーギャップが関係しています。こうした状況を早急に改善する必要があります。

また、長寿国であることは望ましい一方、高齢社会への根本的な対応を進めないと、人生満足度が下がってしまう可能性もあります。

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