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2015.09.16

ニュー・エコノミクス財団、金融システム・レジリエンス指標を発表

ニュー・エコノミクス財団、金融システム・レジリエンス指標を発表

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(ニュー・エコノミクス財団より)

2015年6月、独立系シンクタンクのニュー・エコノミクス財団(NEF)は、「金融システム・レジリエンス指標」を発表しました。

金融システムについては、「個々の銀行が資本を増やすこと」がレジリエンスを高めるとされる場合もあります。しかし、この考え方が無視しているのは、複雑なシステムとは「部分」を足し合わせた以上のものである、ということです。この指標では、金融システムのレジリエンスに影響を与える測定可能な要因を用いています。測定された要因は以下の通りです。

  1. 多様性:健全なシステムには多様性があります。
  2. 相互関連性とネットワーク構造:金融機関同士のつながり方により、危機の広がり方は異なります。
  3. 金融システムの大きさ:大きな金融システムは、経済の安定性への脅威となります。
  4. 資産の構成:金融資産の種類によっては、好景気や不景気が引き起こされます。
  5. 負債の構成:他銀行からの短期の借り入れは、預金に比べて不安定です。
  6. 複雑性と透明性:証券化とローンの細分化によって、リスクを分散できます。
  7. レバレッジ:銀行の資産と資本の比率は、危機の後に非常に重要な意味を持ちます。

主要国首脳会議7カ国(G7: カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)を対象とした2012年の総合スコア(100点が最高スコア)は、ドイツが73点で1位、日本は71点で2位と金融レジリエンスが高いことがわかりました。なお、最下位は英国の27点、英国は下から2番目の米国の56点を大きく下回る結果となりました。

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