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2015.12.04

持続可能な都市に重要なカギは社会・環境・経済のバランス

持続可能な都市に重要なカギは社会・環境・経済のバランス

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https://www.flickr.com/photos/xingxiyang/15457784587/

(アルカディスより)

建設コンサルティング大手アルカディスが2015年版「持続可能な都市インデックス(Sustainable Cities Index)」を発表しました。本報告書は、世界50都市を対象に、幅広い指標を用いて三つの分野(社会<People>、環境<Planet>、経済<Profit>)における各都市の持続可能性を評価し、ランキングしています。

欧州の7都市が上位10位以内に入り、欧州の都市の持続可能性が高いことが明らかになりました。1位がフランクフルト、次にロンドン、コペンハーゲン、アムステルダム、ロッテルダムと上位5位を欧州の都市が占めています。フランクフルトは、「社会」分野、とくに従属人口比率(労働年齢人口に対する非労働年齢人口の比率)と労働時間で評価が低かったものの、「環境」、「経済」でトップに立ちました。ロンドンは優れた医療・教育システムとともに、世界最大規模のビジネスネットワークを有する国際都市と評価され、「社会」と「経済」の分野でそれぞれ3位、2位にとなっています。

アジアの都市で上位にランキングされたのはソウル(総合7位)、香港(総合8位)、シンガポール(総合10位)。ソウルは医療や交通インフラで高く評価され、「社会」の分野で2位となっています。東京は総合23位、分野ごとでは「社会」が21位、「環境」が28位、「経済」が24位といずれも中位にとどまっています。

本報告書によると、都市の持続可能性は環境、経済に比べ社会面で劣っています。ニューヨーク、パリ、東京などの不動産価格の高騰など、多くの世界の主要経済都市で市民が経済的に余裕のない生活を強いられていることがわかりました。また、教育に力を注いでいる一方で、仕事と生活の調和がとれていないという傾向が浮き彫りになりました。急速に都市化が進む中、社会、環境、経済の分野でバランスを保つことがますます重要となっています。

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