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世界
2015.12.28

地域経済を活発にする方策

(Resilienceより)

コミュニティのレジリエンス構築に関する情報を提供するResilienceは、2015年5月28日付けの記事で経済学者マイケル・シューマン氏の著書『仮邦題:地域経済のための方策』(The Local Economy Solution)を紹介しています。

この本でシューマン氏は、コストが掛かるだけでなく無駄の多い、税金による補助金に頼らずとも、地域経済が成長できるように立て直すことは可能であると指摘しています。

シューマン氏は自己融資できる企業を「ポリネーター(受粉媒介者)」と呼び、そういった企業がほかの地元企業を強化し、コミュニティが一般的な経済発展プログラムよりもコストが掛からず効果も高い経済開発に取り組むことを可能にする例をいくつも挙げています。シューマン氏はポリネーター企業は自らコストを賄い、地元企業の中でコミュニティにかかわる仕事の割合を高めることで成功すると言います。例えば市民、特に若者の間で起業準備をする人の割合を高めたり、地元新興企業の生存率を高めたり、従業員や出資者、環境について自らの社会的成果の測定・向上に取り組む地元企業の数を増やすことで成功するのです。

税金による補助金や慈善活動、一時助成金に頼ったトップダウンの経済開発モデルは多くの自治体で行われていますが、こうしたモデルは効果がない、あるいは持続可能でないことが証明されています。この本では、ポリネーター企業が地域改善や事業提携、現地調達、地元融資を促進する話だけではなく、地元の指導者が事実上コストを掛けずにポリネーター企業の拡大を促す政策についても説明しています。

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