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2016.05.01

スロー・フードを基盤とした「チッタ・スロー(スロー・シティ)」運動、イタリアから世界に広がる

スロー・フードを基盤とした「チッタ・スロー(スロー・シティ)」運動、イタリアから世界に広がる

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https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Citt%C3%A0_Slow.jpg

(チッタ・スロー協会より)

チッタ・スロー(スロー・シティ)運動は、1999年、イタリア、トスカーナ州の小さな町の町長のアイデアから生まれました。街そのものを見つめ、生活の質の向上を基に、違った発展の仕方を考えるという新しいアイデアは、国内の市町村やスロー・フード協会(スロー・フード運動は、同じくイタリアで始まった食に対する取り組みです)の支持を得て、今、世界中に広がっています。

チッタ・スロー協会は、エコ・ガストロノミー(持続的な食文化)という概念を毎日の実践に当てはめ、スロー・フードの哲学を地方や都市の自治体に広めることを主な目的としています。そして、各自治体からの取り組み事例の発表や、ビデオコンテストなどの活動を通して、普及に努めています。

協会に加わっている自治体では、昔のような時間を取り戻したいと願っている人々が活動しています。そこでは、穏やかな季節の連なりの主人公は人であり、市民の健康が尊重されます。また、製品やきちんとした食品への信頼があり、昔のままの景色が残る場所があります。そして特徴的なのは、ゆったりと静かな生活という喜びを通して、慣例や伝統が尊重されていることです。

日本では、2013年、スロー・フード都市宣言を行っていた気仙沼市が、初めてチッタ・スロー協会への加入を認められました。市は、スロー・フード気仙沼などの関係団体と一体となり、「スロー・シティ気仙沼」を内外へPRしています。

チッタ・スロー協会には、現在、イタリアをはじめ、ドイツ、ポーランド、フランスなど世界30カ国、213の都市が加入しています(2016年3月現在)。

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