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世界
2018.09.11

石油会社がスポンサーなら、フェスティバルには参加しないーー英国、マンチェスターから

英国マンチェスターから、「地元のフェスティバルのスポンサーが石油会社であることから、反対運動が起きている」というニュースが届きました。いったいどのような動きなのでしょうか。マンチェスターのカーボン・コープのプレスリリースの一部をご紹介します。

※カーボン・コープは、家庭から排出される二酸化炭素とエネルギー支出を減らすために、家の改装などを行っているマンチェスターの協同組合です。


カーボン・コープは2018年8月9日、マンチェスターの科学産業博物館(MSI)が、マンチェスター・サイエンス・フェスティバルの一部が、シェル石油の後援を受けると表明したことを受けて、2018年の同フェスティバルへの参加を取りやめることを発表しました。

カーボン・コープは公共の科学イベントが、石油会社を宣伝するために使われることについて、「非常に落胆している」と表明しています。

シェル石油がスポンサーになっていることに対しては、著名な科学者、芸術家、活動家、政治家、地元の組織、コミュニティーの代表など大勢が、反対署名を行ったほか、同年7月9日には、共同書簡を通じて、石油会社とパートナーにならないことを博物館に要求しています。しかし、博物館は8月9日、その要求を拒否しました。

今回のカーボン・コープの動きは、英国で起きている「倫理的ではない」企業がスポンサーとなっている文化イベントの参加を取りやめようという流れの一環です。たとえば、デザインミュージアムが武器貿易のイベントを主催したことに反対して、40人以上の芸術家が同ミュージアムのHOPE to NOPE展示会への出品を取りやめるなどの動きがあります。


(新津 尚子)

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