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2018.11.13

WWFレポート、地球全体の野生動物は過去40年間で60%減少

世界自然保護基金(WWF)は2018年10月29日に、2018年版「生きている地球レポート(Living Planet Report)」を発表しました。今回はレポートの中から「生きている地球指数(LPI:Living Planet Index)」の結果を取り上げます。

本レポートでLPIは、野生生物の種の個体群が1970~2014年に地球全体で60%減少したことを示しました。五つの生物地理区(「新北区」「新熱帯区」「旧北区」「インド太平洋区」「熱帯アフリカ区」)に分けた分析では、種の個体群の減少が最も著しいのが中南米の「新熱帯区」で、1970年と比較して89%減少しています。北米の「新北区」とユーラシアの「旧北区」では同期間にそれぞれ23%、31%と、減少はやや緩やかでした。また淡水域では、種の個体数が同期間に83%と大幅に減少しています。

ロンドン動物学協会がWWFと共同で取り組むLPIは世界の生物多様性の状態と地球の健全性を示す指標です。1998年に初めて発表されてから、哺乳類・鳥類・魚類・は虫類・両生類の個体群の個体数の変化を追跡しており、その傾向から生物多様性がどれほど変化してきたかを明らかにしています。LPIは1万6700以上の上記の個体群のデータを基にしています。

(佐々 とも)

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