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2018.12.28

経済社会的実績にとって重要なものを測る

経済社会的実績にとって重要なものを測る

Beyond GDP: Measuring What Counts for Economic and Social Performance
http://www.oecd.org/publications/beyond-gdp-9789264307292-en.htm

(経済開発協力機構より)

経済開発協力機構(OECD)は、2018年11月27日、報告書「GDPを超えて:経済社会的実績にとって重要なものを測る」を発表しました。本書は、政策における幸せの尺度の役割、経済理論と統計との対話を中心に、ハイレベル専門家グループ(HLEG)が、2009年の経済パフォーマンスと社会の進歩の測定に関する委員会(CMEPSP)の分析と助言を基に執筆しています。

核となるメッセージは、「何を測るかが、成すことに影響を及ぼす」。つまり、間違ったものを測れば間違った方向に進み、測らなければ、問題が存在しなかったかのように目をつぶることになるとしています。

幸せを表す方法には、市場経済の生産高を一つの数字で表すGDPのような簡単な方法がありません。このため、経済的な豊かさも一般的な豊かさも、GDPが代用してきました。しかし、GDPだけの代用は不完全で、国家の健全性を評価するには、GDPを超えたさまざまな指標に向かう必要があります。

2008年の危機のあと、人々の経済的不安定さを測る様々な指標があれば、不況の結果はGDPが示した数値よりずっと深かったことが示され、各国政府は、危機の影響を緩和するためにもっと強力に対応していたかもしれません。GDPへの過度の依存が危機の影響を長引かせ、計り知れない資本の永久的な損失を引き起こしたのです。

社会として価値を認めるものを反映するさまざまな指標を用いることで、2008年以降、ほとんどの国家は、現状よりさらに力強く成長できたはずだとしています。

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