世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > 児童労働の現実を描いた映画 the Price of Free、世界同時無料公開中

世界
2019.02.06

児童労働の現実を描いた映画 the Price of Free、世界同時無料公開中

現在、世界では1億5000万人の子どもたちが児童労働に従事しています。発展途上国では、貧しい家庭の子どもたちが親元を離れ、都市部の環境が悪い工場や農園で働いている現実があります。こうした子どもたちの労働によって生産された商品を、先進国に暮らす私達はそうとも知らずに買ったり食べたりしています。

※児童労働とは、15歳未満の子どもたちの労働や、18歳未満の子どもたちの危険で有害な労働のことを指します(国際労働機関(ILO)による定義)。

こうした状況を変えようと長年にわたり活動を続けているのが、ノーベル平和賞受賞者のカイラシュ・サティヤルティさんです。カイラシュさんは30年以上前から児童労働に苦しむインドの子どもたちの救出に取り組み、また保護した子どもたちのための教育プログラムや施設も整備しています。救出した子どもはこれまでに8万人以上にのぼります。

このカイラシュさんの活動を描いたドキュメンタリー映画 the Price of Freeが、現在YouTubeで世界同時無料公開されています。この映画では、インドの児童労働を取り巻く環境、カイラシュさんの救出活動の様子、そして施設での子どもたちの様子が描かれています。状況は厳しいものですが、「希望はある」「自分たちにも何かができる!」と感じさせる内容です。

無料公開期間は、2019年3月中旬までの予定(2019年1月現在の情報)。NPO法人のACE(※)によると、無料公開期間中に自主上映会を開催する団体・企業を探しているとのことです。

※NPO法人ACEについて
カイラシュ・サティヤルティさんの呼びかけにより、100カ国を超える国が参加した「児童労働に反対するグローバルマーチ」を日本でも実施することを目的に、1997年に学生5人で設立した日本生まれのNPO。児童労働をなくすことをめざし、子どもの教育や貧困家庭の自立支援を行うほか、国際社会や政府への政策提言や消費者への啓発活動などを行っています。
ACEのウェブサイト: http://acejapan.org/

(新津 尚子)

新着ニュース一覧

Page Top