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世界
2019.03.19

繁栄に向かう世界と取り残された地域と人々

(レガタム研究所より)

英国シンクタンクのレガタム研究所が2018年11月に発表した2018年度版「レガタム繁栄指数」によると、世界は繁栄し続けており、過去5年間の113カ国で繁栄指数が上昇しています。多くの国で起業しやすくなっており、女性の国会議員数の割合が増加しています。また、絶対的貧困率が低下しました。

しかし、今回の繁栄指数で見た国の格差は2007年の測定開始から最も広がっていることが明らかになりました(最高スコアはノルウェーの80.98、最低スコアはアフガニスタンの36.92)。さらに安全・治安が引き続き悪化しており、特にサハラ以南のアフリカと中東・北アフリカで顕著になっています。ほかにも世界で食糧を満足に買えない人の割合が2008年の25%から2018年は33.3%に増加。テロリズムで死亡する人は2008年には100万人に1.09人だったのに対し、2018年は同3.82人と増加しています。

今回の繁栄指数は世界149カ国を対象に、「経済の質」「ビジネス環境」「統治」「教育」「健康」「安全・治安」「個人の自由」「自然環境」「社会関係資本」の9の項目のスコアをもとにランク付けされています。今回1位はノルウェー。日本は23位(前年も同じ)で、「安全・治安」(2位)、「健康」(3位)で評価が高い一方、最も低い項目が「社会関係資本」(99位)となりました。

※社会関係資本では、対人関係の強さ、社会ネットワークのサポート、社会規範、市民参加などを測定しています。

(佐々 とも) 

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