世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > バルセロナ:地域社会のきずなを結ぶタイムバンク

世界
2019.06.03

バルセロナ:地域社会のきずなを結ぶタイムバンク

バルセロナ:地域社会のきずなを結ぶタイムバンク

Iamge by Simon Zhu on Unsplash.
https://unsplash.com/photos/3g82fyDCQfg

(バルセロナ市のサイトより)

スペインのバルセロナ市では、タイムバンクや知識の共有、交換マーケットなど、時間管理や人々の結びつきの強化といった面で社会の変革を促す市民の取り組みを、市がサポートしています。

タイムバンクは、日常生活で生じる問題を解決するために市民が「時間の交換」を行う活動で、人々がそれぞれ身に着けているスキルを生かしたサービスを提供できる時間をバンクに預け、お返しに同じ時間だけ他の人のサービスを受けることができる仕組みです。提供できるサービスはそれぞれのタイムバンク組織によって決められていますが、体調が悪い人の子供の世話をすること、お年寄りに本を読むこと、学校の宿題を手伝うこと、ちょっとした家の修理をすること、散歩に付き合うことなどが含まれます。

タイムバンクの主な目的は、地域社会のきずなを結ぶことや人々の生活の質を高めることであり、異世代間で行われる活動を含め、あらゆる「時間の交換」に、協力することの意義や人々の間の信頼が見てとれるといいます。

交換マーケットは人々の間で自由にものを交換する活動で、お金は用いられないのですが、催しやマーケットでのみ使える金券が用いられることもあります。また、知識の共有は金銭的なやりとりをせずに、知識を提供したり受けたりすることです。

バルセロナ市は、こういった市民の活動に市民センターなどのスペースを提供したり、教育や法律の面でアドバイスを行うなどの支援を行っています。

新着ニュース一覧

Page Top