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世界
2019.06.29

アパレル大手、2025年までに持続可能な綿の調達100%を目指す

アパレル大手、2025年までに持続可能な綿の調達100%を目指す

Image by Michael Chung Some Rights Reserved.
https://www.behance.net/gallery/888835/The-Peru-Chronicles

(Textile Exchangeより)

世界の大手アパレルや小売業者は、2025年までに持続可能な栽培方法で生産された綿の調達の割合を100%に高める取り組み、「2025年 持続可能な綿への挑戦(2025 Sustainable Cotton Challenge)」を行っています。この取り組みは、2017年に13社の参加により開始され、現在ではM&Sやリーバイ・ストラウス、アディダス、H&Mなど39社以上が署名しています。

この活動の目的は、オーガニックコットンの割合を高めることで小規模農家の収入を高め、有害な殺虫剤や合成肥料、また水の使用量を減らして水質や土壌の健全性を高めることです。現在、世界の綿の17%が持続可能な栽培方法で生産されていますが、この取り組みにより調達を変えていくことで、2025年までにこの割合を50%に高めることを目指しています。

綿は天然繊維の中でも生産量が最も多く、3億5,000万人の生計を支えていますが、こうした世界的重要性にもかかわらず、綿の生産は多くの環境問題や社会的課題を抱えています。綿栽培が行われているのは世界の農地の2.4%であるのに対し、世界中で使用される殺虫剤の6.0%が綿栽培に使われています。また、Tシャツを1枚作るのに2,720リットルもの水が必要で、灌漑を行う地域では地元の水資源を枯渇させることになりかねません。

綿のサプライチェーンが土地や水、社会に及ぼす影響に正面から取り組むことで、繊維業界が国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に1歩近づけるとして、業界ではさらに多くの企業に取り組みへの参加を呼び掛けています。

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