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2020.03.03

リユース型宅配袋で地球にやさしいショッピング

ネットショッピングで商品が届いたとき、梱包材のダンボールやポリ袋のゴミ処理に困っていませんか? 使い捨て梱包材のゴミ対策に着手しようと、フィンランド拠点のスタートアップ企業「RePack」が、再利用できる宅配袋(その名も企業名と同じく「RePack」)を開発し、この5年にわたりヨーロッパや北米で普及を進めています。

RePackの仕組みはビール瓶の回収・再利用システムがヒントになっています。まずネット販売業者はRePackのサービスを購入します。次に商品を注文した顧客に、梱包材としてRePackの使用を選択してもらいます。顧客は商品が届いたら、空のRePackを折り畳んでポストに入れるだけ、回収費用はかかりません。戻ったRePackは品質が確認され、再びネット販売業者に渡されて再利用されます。

RePackは20回以上使える丈夫な素材でできていて、大きさはS・M・Lの三種類。使い捨てのダンボールなどと比べて二酸化炭素を80%削減でき、ゴミの量は95%減らせるといいます。また顧客に割引券を配布することで販売促進にも一役買っています。顧客はゴミ処理の必要がなく、次回購入時に割引してもらえる一方、販売業者は売上拡大を見込めるという、まさにウィンウィンの関係が成り立っています。

同サービスは2020年1月から米国でも導入され、5月にはカナダで試験的利用が始まる予定です。ネットショッピングの利用が増加する中、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)に向けた画期的なサービスが世界規模で展開されつつあります。

(佐々 とも)

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