（世界経済フォーラムより）

世界経済フォーラムは2020年１月15日、2020年版の『グローバル・リスク報告書』を発表しました。この報告書は毎年、ダボス会議にあわせて発表されています。

この報告書では、世界750名以上の専門家と政策決定者に、経済、地政学、環境、社会、テクノロジーの５つの分野で、「起こる可能性の高い」問題と「発生した場合にインパクトが大きい」問題について尋ねた結果が掲載されています。

今年は初めて「起こる可能性が高い」グローバル・リスクのトップ５すべてが、環境関連の問題で占められました。以下、この10年間に「起こる可能性が高い」グローバルリスクのトップ５です。
１位　極端な気象現象（洪水、暴風など）
２位　気候変動に対する緩和と適応の失敗
３位　深刻な自然災害（地震、津波、火山、磁気嵐など）
４位　深刻な生物多様性の損失と生態系の崩壊
５位　人為的な環境損害や災害（原油流出や放射能汚染など）

また、この10年間の「インパクトが大きい」グルーバル・リスクのトップ５も、環境関連の問題が多くを占めています。
１位　気候変動に対する緩和と適応の失敗
２位　大量破壊兵器
３位　深刻な生物多様性の損失と生態系の崩壊
４位　極端な気象現象
５位　水危機

（新津　尚子）