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世界
2020.04.04

子どもの持続的繁栄(フラーリシング)指標 日本は7位

2020年2月、世界保健機関、国連児童基金、医学誌ランセットは、世界180カ国の子どもの『持続的繁栄(フラーリシング)指標』の結果を医学誌『ランセット』395号に発表しました。

この指標は、生存(Surviving)と成長(Thriving)の2本の柱で構成されています。「生存」は妊産婦死亡率や貧困、5歳以下の子どもの生存などから構成され、「成長」は、教育、発育と栄養、暴力からの保護などから構成されています。生存と成長のスコアはそれぞれ計算された上で、統合したスコアが算出されました。

ランキングの1位はノルウェイ、2位は韓国、3位はオランダ。日本は7位でした。ノルウェイと日本のスコアを比べると、ノルウェイの「生存」スコアは満点の1.00、「成長」は0.90なのに対して、日本は「生存」1.00、「成長」0.88でした。全体的に、上位の国でも「成長」に改善の余地がある結果となりました。またランキングの上位30カ国はすべて高所得国でした。

またこの論文では、子どもたちの持続的繁栄と環境の持続可能性とを比較するために、2030年の二酸化炭素の予測排出量とこの指標の結果を比較しています。その結果、予測排出量の少ない国トップ30カ国(すべて低中所得国か低所得国)の中に、持続的繁栄ランキングが100位以内の国はありませんでした。「少ないCO2排出量」で「子どもたちの持続的繁栄」を実現することはなかなか難しいことがわかります。

(新津 尚子)

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