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2020.04.23

「社会的距離」を保ちながら「人と人とのつながり」を大切にしよう

「社会的距離」を保ちながら「人と人とのつながり」を大切にしよう

Photo by Nina Strehl on Unsplash.
https://unsplash.com/photos/Ds0ZIA5gzc4

(シェアラブルより)

新型コロナウイルスの猛威が続くなか、私たちを不安にさせているのは疫病の感染だけではなくなってきました。感染拡大を防ぐため、「社会的距離」を保って人と人とのつながりを断たざるを得なくなり、コミュニティの基盤が揺らぎつつあることも懸念されています。心強いことに、その基盤を支える草の根の取り組みが世界各地で始まっているようです。ここでは米国の事例を紹介したいと思います。

1)近所の人の助け合い
フィラデルフィアの多人種グループ「隣人同士の助け合い(Neighbors Helping Neighbors)」は、近所に住む高齢者や免疫力の低い人など、重症化しやすいために外出できず、支援を必要としている人と支援したい人をオンライン上でつなげる取り組みを始めた。主に食料品の買い出しや薬の受け取りなどを代行している。

2)障がい者やホームレスへの衛生グッズの配布
障がい者の支援活動をしているオークランドの「ディスアビリティ・ジャスティス・カルチャー・クラブ(Disability Justice Culture Club)」は、障がい者やホームレスなど、外出が困難な人や金銭的に余裕のない人に、手指除菌剤とウェットティッシュ、手袋のセットを配布している。

3)休校中の子どものケア
ミシガン州アナーバーでは、新型コロナウイルスによる休校を受けて、「ケケレ・エマージェンシー・チャイルドケア・コレクティブ(Kekere Emergency Childcare Collective)」が結成された。子守や移動、子ども居場所などを必要としている未就学児や学齢児のいる家庭と支援したい人をオンライン上でつなぐサービスを行っている。

4)突然の出演キャンセルからアーティストを救う
ミネソタ州セントポールを拠点とするアーティストのコミュニティ「スプリングボード・フォー・アーツ(Springboard for the Arts)」は、突然のイベントのキャンセルで収入を失ったアーティストのために、緊急救済基金や弁護士、緊急資金援助の情報を提供している。


新型コロナウイルスとの闘いに勝つためには物理的なつながりの分断は欠かせませんが、社会的なつながりを一層強めていく必要があります。日本でも市民同士の待ったなしの助け合いがますます求められています。

(佐々 とも)

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