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世界
2020.10.05

コミュニティづくりの拠点となる「レジリエンス・スペース」

(シェアラブルより)

米国カリフォルニア州オークランドの一地区に、「カンティクル農園」という名のコミュニティ・ガーデンがあります。2010年にできたこの農園は、近隣住民による野菜や果物、薬草の栽培から、イベントの開催、若い気候変動運動家への支援まで、さまざまな活動を行う「レジリエンス・スペース」として、しなやかに強いコミュニティづくりの拠点となっています。

「レジリエンス・スペース」とはどんなもの?

レジリエンス・スペースには、コミュニティ・ガーデンをはじめ、道具を貸し出す図書館、商店の店頭、福祉的な施設のほか、イベント開催や情報交換のための仮想空間もあります。市レベルでは、災害時に情報や物資を提供する役割を補うコミュニティ施設が「レジリエンス・ハブ」になります。

レジリエンス・スペースに欠かせない三つの要素とは?

1)災害への備えと対応:非常食の備蓄や近隣住民への声かけといった緊急時計画から、予備電池や太陽光などの独立型電力まで、人間関係やリソースに投資すること。
2)地域の持続可能性とパーマカルチャー:雨水貯水槽や生活排水の再利用システムなどの設置から、コミュニティ・ガーデンや土地管理などのスペースの利用まで、人と生態系を育てること。
3)コミュニティの社会問題への関与とインクルージョン:女性および黒人・先住民・有色人種のリーダーシップを尊重し、それに従うコミュニティ計画を作成すること。

コロナ危機で、コミュニティの強化が求められる今、レジリエンス・スペースに期待が高まります。

(佐々 とも)


※この記事は2020年8月にShareableに掲載されたNorCal Resilience Networkによる記事(How to create a Resilient Space in your neighborhood)の要約です。

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