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2021.03.26

「アセット・ベース思考」で、コミュニティの強みを活かすチャリティー活動を! RSAの報告書から

所得が低いコミュニティは、「足りない点」が語られることが多いものです。でも現在、コミュニティを重視するチャリティー団体は、「人々が必要としていることや問題」だけではなく、「人々が何を達成できるのか」に注目するようになっています。この考えでは、人々が持っている潜在性やスキル、資産(アセット)を活かすことを考えます。

英国王立芸術・製造・商業振興協会(RSA)は、こうした動きを「アセットをベースとした考え方(asset-based thinking)」として整理した報告書『平等な立場で会う(Meeting as Equals)』を2021年1月に発表しました。

それぞれの人が持っているアセットをベースに考えることで、現場で対等な関係をつくりあげることができます。それでは、どうすればアセット・ベース型のチャリティ団体になれるのでしょうか。報告書では、従来型の団体と、アセット・ベース型の団体の違いを次のように説明しています。

・関係性
従来型:私たちは受益者のために尽くしている。私たちがリーダーだ。
アセット・ベース:私たちは人々と平等の立場で会う。私たちは仲間だ。

・メンバーの募集
従来型:私たちは専門家のチームだ。私たちの受益者は、私たちとは異なるコミュニティーの出身であり、異なるバックグラウンドを持つ。
アセット・ベース:生きた体験をしている人々が、様々なレベルで、ボランティアをしたり、働いたり、リーダになる。私たちは、働きかけを行うコミュニティからメンバーを募集する。

(新津尚子)

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