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2021.08.14

米国アクロン市、アプリが地元経済を活気づける

米国オハイオ州東部にあるアクロン市は、地元経済を活性化するため、アプリを利用したユニークな取り組みを展開しています。アプリの名は「アクロナイト(Akronite)」。その狙いは、市民がゲーム感覚で楽しみながら地元で買い物し、地元経済を回そうというものです。

アクロン市は、新型コロナで深刻な影響を受けていた2020年8月、このアプリの運用を開始しました。市民はアプリに登録し、参加する地元商店の対象品物・サービスを期間中に購入すると「Blimp」がもらえます。「Blimp」の意味は飛行船。アクロン市に本拠地を置くグッドイヤー・タイヤ社が広告用として空に浮かべた飛行船「Goodyear Blimp」にちなんでつけられました。1Blimpは1ドルに相当し、参加商店で買い物に利用できます。店は月末に、市民から受け取ったBlimpの額をアクロン市から支給されます。

「イエス! マガジン」によると、アプリの利用者は5000人以上。市が4万ドルを投資したのに対し、経済効果は50万ドルに達したといいます。

日本でもおなじみの地元商店街の「ポイントカード」を思い浮かべる人もいるかもしれません。ポイントカードもアクロナイトも、地元でたくさん買うと、たくさんポイントが貯まって、買い物に使えるところが似ています。コロナで遠出もままならない中、Blimpやポイントが増えるのを楽しみに近所で買い物し、地元の店が潤い、街が活気づく――市民・店・街、三方良しの効果が期待できそうです。

(佐々 とも)

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