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世界
2022.08.09

危機から持続可能な開発へ:2030年以降へのロードマップとしてのSDGs

持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)とベルテルスマン財団は6月2日、2022年度版「持続可能な開発目標インデックス&ダッシュボード」を発表しました。

報告書によると、世界全体は2年連続でSDGsへの前進が止まっています。2021年のSDGs達成スコアは微かに減少、特に低中所得国で悪化しています。

世界が2030年以降に向けてSDGsを進めるためには平和、外交、国際協力が基本的条件です。コロナ禍における経済活動の混乱に加え、ウクライナでの戦闘や軍事的な争いによる健康や安全の危機、気候や生物多様性の危機など幾多の危機が増幅し、影響を大きくしています。こうした状況が、SDGsやパリ協定といった中長期的な目標から政策の注目を反らし、優先順位を落としていることは明らかです。

こうした困難な時代でもSDGsを維持するためには、SDGsに資金を提供するグローバルプランが必要です。SDGsの達成には、基本的に物的なインフラと人的資本での投資が課題です。報告書ではグローバルプランに向けて5つの優先順位を強調し、G20や国際機関に資金提供を促しています。

国別順位では、上位3カ国が北欧のフィンランド、デンマーク、スウェーデンで、上位10カ国はすべてヨーロッパの国々でした。しかし、こうした先進国でも、持続不可能な消費やサプライチェーンで、ネガティブな社会経済的および環境的波及効果を生み出すという大きな課題に直面しています。

日本は163カ国中19位で2019年の15位から4年連続で順位を下げています。

(有光圭子)

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