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2024.02.13

シアトル市が2700万ドルに及ぶ参加型予算編成の受賞提案6つを発表

米国シアトル市は、2023年11月21日、2700万ドルの参加型予算(PB)の受賞提案6つを発表しました。

参加型予算(PB)とは、住民が直接、市や町の予算の一部の使い方を決める制度です。住民から予算の使い方のアイデアを募り、住民投票によって使い道が決められます。

住民投票にはシアトル在住在勤、あるいは余暇活動でシアトルに関わっている15歳以上ならだれでも投票でき、10月10日からの1か月間に4000人以上が投票しました。

シアトル市のPBは、警察の暴力と体系的な人種差別による深刻な格差に対処する、コミュニティ主導の解決策に公平に投資するための1億ドルパッケージの一環として、2015年に若者を対象に開始されました。2017年には全住民が参加できるようになり、2020年には市議会が、黒人、先住民、有色人種などの参加に焦点を充てたPB拡大を決議しています。2023年のPB投資額は全米最大です。

6つの受賞提案は、以下のとおりです。

  • ネイティブ・ユース:過去、現在、そして未来(720万ドル)
  • 警官以外による危機対応チーム(200万ドル)
  • 住宅支援(200万ドル)
  • 公衆トイレ(720万ドル)
  • 都市農業・食料の公平性(700万ドル)
  • 若者への住宅支援(185万ドル)

「問題に最も近い人々は解決策に最も近い人々だが、資本や権力から最も遠い人々と言われています。PBは、より多くの人々を意思決定の場に引き上げ、共創を進め、私たちの身近にない視点を持ち上げ、私たちが共有する勝利の物語を拡げようとしています」とシアトル公民権局長のデリック・ウィーラー・スミスは語っています。

(有光圭子)

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