地域ごとの男女格差が明らかに! 都道府県別ジェンダー・ギャップ指数
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地域からジェンダー平等研究会は、2024年3月8日の国際女性デーに、「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を公表しました。これは政治・行政・教育・経済の4分野について、都道府県別の男女差を示すもので、今回で3年目の公表です。
日本の男女平等度は、世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ指数」によると、世界最低レベルです。しかもG7各国の結果が改善していく中、「ジェンダーギャップ指数」が初めて公表された2006年以来、低迷が続いています。
こうした中で作られたのが都道府県版ジェンダー・ギャップ指数です。この指数では約30種類の統計データを集めて都道府県別のジェンダーギャップに関する情報を提供しています。
2024年の結果をみると、各分野の1位は、政治が東京都(スコアは0.352)、行政は鳥取県(0.440)、教育は広島県(0.680)、経済は鳥取県(0.452)でした。
スコアは、男女の人数が完全に同じであれば、「1」になります。つまり政治分野1位の0.352という数字は、1位の東京都でも男女平等には大きく届かないことを示しています。またウェブサイトでは、「東京都では、歴代知事の在職年数の男女比はスコアが0.101で7位」など、指標ごとにスコアと順位をみることができます。
こうした詳細な情報があることで、国ごとのジェンダーギャップ指数では見えない都道府県ごとの課題が見え、対策を考えやすくなります。
(新津 尚子)
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