
「新築住宅に太陽光パネル標準設置」で光熱費を削減

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英国政府は、2025年秋に発表予定の新しい建築規準「フューチャー・ホームズ・スタンダード(FHS)」で、一部を除いた新築住宅に屋上太陽光パネルを標準装備とすることを、2025年6月6日に承認しました。
政府によると、現在のエネルギー価格の上限を基準とした場合、英国の典型的な既存住宅に太陽光パネルを設置することで、年間約530ポンドの光熱費を節約できる可能性があります。今回の提案は、新築住宅を購入する人々の生活費削減に取り組むものです。
改正案では、首相が掲げたプラン・フォー・チェンジの優先政策の1つ、「クリーンエネルギー・ネットゼロ国家へ」に合わせ、新築住宅にヒートポンプ(大気や地面の熱を建物内に移動させることで暖めるシステム)などの低炭素暖房も導入される予定です。これにより、光熱費の削減とともに、クリーンな国産電力によって英国のエネルギー安全保障の強化にもつながります。
こうした目的を達成するために、FHS案では、太陽光パネルの導入を初めて明示的に促進していますが、日陰が多い場所や木々に囲まれた住宅などには柔軟な対応が必要であるとしています。
エド・ミリバンドエネルギー長官は、「プラン・フォー・チェンジの一環として屋上革命を引き起こすことで、今日は歴史的な一歩を記念する日になります。新築住宅の所有者は、クリーンな国産電力で光熱費を削減できるのです」と語りました。
(有光圭子)