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2022.07.16

ギネス、オオムギ生産で環境再生型農業の実証実験に着手

ギネス、オオムギ生産で環境再生型農業の実証実験に着手

Photo by George Bakos on Unsplash.
https://unsplash.com/photos/W4o8Mhol5Ho

英国大手酒造会社ディアジオの子会社ギネスは2022年2月23日、アイルランドで環境再生型農業(Regenerative Agriculture)によるオオムギ生産の実証実験に着手すると発表しました。生産されたオオムギはギネスビールの醸造に使用されます。

リジェネラティブ(Regenerative)は「再生」という意味で、持続可能性と合わせて今注目されている概念。環境再生型農業とは、農地を耕さなかったり、農薬や化学肥料をなるべく使わなかったりすることで土壌を修復・改善させる、自然環境と調和した農法です。この3年間のプログラムでは、オオムギ生産によって排出される炭素の削減に重点が置かれ、主に以下のような成果が期待されています。

  • 土壌の健康の改善と炭素隔離
  • 生物多様性の強化
  • 化学合成肥料の利用の削減
  • 水質の向上
  • 農家の生計の向上

ギネスは、麦芽製造や栄養食品、穀物取引などのメーカーやサプライヤーと協力し、実証実験の計画を練ってきました。第1期の2022年に、少なくとも40軒の農家によるオオムギの種まきでプログラムを開始し、実証実験が進むにつれ、参加農家を増やしていく予定です。

「実証実験の成果は広く共有するつもりだ。ほかの農家も、環境と農家の双方に利益をもたらすという観点から、相当大きな可能性があるとわかれば、この農法を学び、採用するだろう」とディアジオ・ヨーロッパのジョン・ケネディ社長は述べています。

(佐々 とも)

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