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2025.09.04

ジェンダー平等、依然遠く ーー 達成まで123年・日本は118位:『2025年版 世界ジェンダーギャップ報告書』

世界経済フォーラム(WEF)は2025年6月11日、『2025年版 世界ジェンダーギャップ報告書』を発表しました。この報告書は148カ国を対象に、経済・教育・健康・政治の4分野で男女平等の進展度を測定したものです。今年は、完全な平等を100%とした場合の全体平均は68.8%、昨年版と共通の145カ国で比較すると前年より0.3ポイント改善しました。前回調査の予測より10年短縮したものの、現状のペースでは完全な平等の達成まであと123年かかる見込みです。

主な結果は以下の通りです。

  • 男女平等を100%達成した国はなく、最も高いのはアイスランドの92.6%でした。同国は16年連続で1位を維持しており、唯一90%を超える水準に到達しています。
  • 10位のアイルランド(80.1%)まで、上位10カ国はすべて、男女平等を80%以上達成しています。その顔ぶれは1位のアイスランド以下、フィンランド、ノルウェー、英国、ニュージーランド、スウェーデン、モルドバ、ナミビア、ドイツ、アイルランドです。
  • 対象国全体の分野別平均達成度は、健康が96.2%、教育が95.1%と高いのに対して、経済は61.0%、政治は22.9%でした。特に政治分野の遅れが顕著です。
  • 日本は118位(66.6%)で、前年と同じ順位でした。分野別では、経済で前年の56.8%から61.3%へ大きく進歩した一方、政治は11.8%から8.5%へ低下しています。

世界も日本も政治分野での男女平等に課題があることがわかります。

(新津 尚子)

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