
ブルーカーボン、9割が「意味を知らない」と回答
持続可能な社会に向けた意識調査を実施
2025年3月、幸せ経済社会研究所(事務局:有限会社イーズ)は、「持続可能な社会に向けた意識調査」をオンラインで実施しました。本調査は、環境・経済・倫理など、持続可能な社会に関わる多様な課題についての認知度や関心を把握することを目的としています。
調査項目のひとつとして、「ブルーカーボン」「グリーンカーボン」「バイオ炭」に関する認知度を尋ねました。
【用語解説】
・ブルーカーボン:海藻や海草などの海洋生態系によって吸収・固定される炭素
・グリーンカーボン:森林など陸上の植物によって吸収・固定される炭素
・バイオ炭:木材・竹などバイオマスから作った炭で、炭素を長期間固定できる
その結果以下のような結果が得られました(図表1)。
- 「ブルーカーボン」については、「知らない」と回答した人が74.2%、「聞いたことはあるが、意味は知らない」が16.7%と、合計90.9%がその意味を理解していないことが明らかになりました。
- 同様に、「グリーンカーボン」では84.3%、「バイオ炭」では87.0%が「知らない」または「意味は知らない」と回答し、いずれも認知度が非常に低いことが浮き彫りとなりました。
また、「説明することができる」「意味を知っている」「大まかな意味を知っている」と回答した人に対し、それぞれが温暖化対策として有効かどうかを尋ねたところ、いずれの項目も約65%が「有効」と回答しました(図表2)。
この結果から、ブルーカーボンなどの概念は十分に知られていない一方、認知している人の多くはその重要性を理解していることが示されました。今後、持続可能な社会の実現に向けて、こうした概念の普及と啓発を通して、実際の取り組みを推進していくことが求められます。
【本調査について】
- 調査名:「持続可能な社会に向けた意識調査」
- 実施日:2025年3月26日〜27日
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答数:1099人
- 回答者属性:全国の20〜69歳の男女
- 使用システム:Questant
本調査では、年代・性別・地域(大都市/中小都市・地方)の比率が、日本の人口構成に近づくよう調整しています。
※本リリースのPDFはこちらからご覧ください
<本件に関するお問い合わせ>
幸せ経済社会研究所(事務局:有限会社イーズ)
TEL:0557-48-7898
Mail:info@es-inc.jp